「心身のバランス、どう保つ?」 佐久間宣行さんのシンプルな習慣 【イベントレポート 後編】

2021年6月1日

22年間勤めたテレビ東京を退社し、今年4月にフリーに転身したテレビプロデューサーの佐久間宣行さん。

2021年4月26日にオンラインLIVEとして放送した『グッバイもやもや!佐久間宣行と‟はたらく″トーク』では、新しいはたらき方を始めた佐久間さんに、ご自身のこれまでの、そしてこれからのはたらき方について語っていただきました。

全3回に分け、本イベントの様子をお届けします。
今回は最終回、視聴者の皆さんからの「もやもや」や相談に対する、佐久間さんの回答の後編をご紹介します。


Q.心身のバランスを保つには

佐久間
さん

まず、医療従事者の方ということで、このコロナ禍で自分たちでコントロールできない外部環境の中、すべての人のためにはたらいてるということに感謝申し上げます。

心身のバランスがどうしても取れないってとき、あります。 僕も、自分の番組が同時に調子悪くなる時期とかあるし。
でも、そのときは考えるのを止める。馬鹿みたいな答えかもしれないけど、あったかいお風呂にはいる(笑)。

心が凹んでいるときって、体が冷えているだけだったり、運動不足なだけだったり、睡眠不足なだけだったり。

心身のバランスが取れていないと感じるとき、原因が気圧だったってことないですか?俺、あるんだよ。気圧と体の冷え。 心身のバランスが取れていないと思ったら、銭湯に行くと決めている。マッサージ行って、3~4時間なにもしない。そして、ビール飲んで、何もしないで寝る(笑)。

これ、マジでおすすめだからね。回復するから。もちろんやり方は人によって違い、たとえば筋トレするとかっていう方法もある。いずれにしても、楽しいことを3~4時間やるって決めた方がいいし、「やれないことはやれない!」と思って、休んじゃったほうがいい。

あと、おすすめは「医療従事者 最高」で、検索してください。俺も、本当にたまにやります。「佐久間 番組 面白い」って(笑)。誉め言葉しか出てこないような検索。
別に、それでいいんですよ。褒めてくれる人のことだけを見て、そんで、あったかい風呂に入るってだけで十分。馬鹿みたいだけど、僕はそういうふうにしています。

Q.オンライン会議の難しさ

佐久間
さん

わかるわーこれ。
最初、オンラインで、ブレストとか全然できなかったな。なぜなら、沈黙が恐いから。

これは慣れなんだけど、俺は最初、自分のアイデアを聞いてもらうために、他人のアイデアに対してリアクションを取るようにした。「俺がこんなにリアクション取ったんだから、お前らも取れよ」っていう。リアクションのカツアゲ(笑)。

あとは、ブレストのときに最初に「今日は、全部の意見を肯定していきましょう」って言うこともあります。ゲーム感覚でやってみると、ブレストが盛り上がる。否定しないで、乗っかっていきましょうという。会議で盛り上がって、後でもう一度整理して持ち返ってみる。

出来なくてもいいから、くだらないこと言い合いましょうという空気が大事。 オンライン会議って、空気が悪くなると、地獄の空気になるから。そうなると、みんなミュートしちゃうし。人によってはカメラもオフ。

全員がカメラをオフにして、音声もミュート……って、これ、『ゼーレ』 くらい怖いからね(笑)。

※アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の組織

Q.仕事を辞めたい……

佐久間
さん

自分の中での期限を切ったというのはある。3年で向いてなかったら、辞めてやる!って。
あとは、一個でいいから、自分のアイデアが採用されて、それが世に出たときの反響を見てみたいなって思っていた。それでも達成感がなかったら辞めよう、と。

大それた目標じゃなくて、短期目標を作っちゃった方がいいかもしれない。 「好きなタレントに名前を覚えてもらう」でもいいと思うよ。
名前を覚えてもらおうと思ったら、結果的によくはたらくようになったり、リアクションもよく取るようになったり。小さい目標でいいから立てていって、それでも耐えられなかったら、辞めてもいいと思う。

ただ、そのとき、「耐えられないのが何なのか」は分析した方がいい。ほかの番組の方が暇なら、そこだったら耐えられるのか、とか、ほかの職種ならどうか、とか。 一口にテレビ制作会社といっても、いろんな関わり方が出来るから、「耐えられないこと」と、あとは「達成感があるもの」が何かっていうのも考えていくといいんじゃないでしょうか。

Q.“はたらく”って?

佐久間
さん

難しいなあ。この知人の方のアイデアに関しては、まあ理解はできる。昔、考えが偏っている教員ってたくさんいたもんね。社会に出たほうがバランスが取れるっていうのもあるかもしれない。

だけど、それって確率の問題。みこさんが社会に出た方がバランスが取れる教員になれるかどうかは分からないから、その知人に、なぜそう思うのかを聞いてみたら?

アドバイスって、聞きかじった一般論で言っているときがある。深く聞いてみて、あなたが「バランスがとれてない」ってその知人が思ったうえでのアドバイスなら受け止めればいいし、一般論なら、聞かなくていい。

「社会ではたらく意味」っていうのは、究極的にいうと……、俺は深く考えないです。 最初のころはね、誰かの役に立つことがはたらくことなのだと思っていた時期もあるんだけど、そう考えると重くなりすぎるから。

どんな仕事でも、ちゃんとお金をもらって、自分の生活を安定できるなら、それは大事な“はたらく”だと思う。はたらくことに貴賤なんてないから、どんな楽な仕事ではたらいてお金をもらってもいいし。

だから、“はたらく”の定義は、それぞれの目標によるっていうのが僕の今の感覚です。 だから、どれが良くてどれが悪いっていうのはない。今はそんなに深く考えていないです。自分の出来ること、やりたいこと、我慢できることを駆使して、お金もらって生きていく。それが僕にとっての“はたらく”。そんなに悩まなくてもいいと思いますよ!

~イベントを終えて~

佐久間
さん

Twitter上で、感想もたくさんいただきましたね。どれくらい、笑いと真面目さのバランスを取るか難しかったんですけど、ガチの悩み相談も来たからちゃんと答えて、それも受け止めてもらえている反応も、結構あるみたいで。
「オールナイトニッポン」とは違って、ラジオでは出せない真面目な部分をここで出せて、俺もサラリーマンやっていたんだという側面も伝わったんじゃないでしょうか。

今日は、いろんな方に投稿いただきました。テレビ志望の方、医療従事者の方とか、また、これから就活だなと思っている人とか、辞めようと思っている人とか。はたらけば、はたらく分だけ悩みがあるよね。

その悩みって、等しくみんな大事なものだと思うので、気持ちが軽くなったり、自分のことを考えたりするためのお役に少しでも立てたなら、サラリーマンを経験したうえでフリーになった僕にしか出来ないことができたのかなって思います。やれてよかったです。今後とも宜しくお願いします!

***

たくさんの事前投稿ありがとうございました!
当日の様子はアーカイブ動画よりご覧いただけます。

(編集:石山貴一)

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