営業成績が最下位になり、ノートに書いた言葉で人生が変わった話

2022年3月8日

はたわらワイド編集部が、世に発信されているさまざまな個人のはたらき方ストーリーの中から、気になる記事をピックアップ。
今回は、自分にとっての「はたらき方」について語る「#私らしいはたらき方」投稿コンテストで、入賞した記事をご紹介します。

執筆者は、営業一筋10年のベテランであるタロマエさん(投稿・受賞時の執筆名:サクタローさん)。現在は楽しく営業できているものの、新卒で営業になったばかりの1年目は同期最下位の成績で、ストレスで10キロも瘦せてしまったそうです。そこから営業を楽しめるようになるまでのストーリーをnoteに投稿しました。

仕事の目的が「稼ぐため」だと踏ん張れない

タロマエさんが新卒で入社したのは、保険会社です。保険の飛び込み営業をしたところ、成績は同期最下位。野球経験でメンタルは鍛えていたつもりでしたが、ごはんが食べられなくなるほどのショックを受け、10キロも痩せてしまいました。

当時のはたらく目的は「お金を稼ぐこと」だったそうです。
もちろん、仕事でお金を稼ぐのはとても大切なこと。お金を稼ぐために、仕事に没頭できる人もいるでしょう。
しかし、タロマエさんはそうではありませんでした。

3年目で「お金のためだけでは踏ん張れない」と気づき、何のためであれば踏ん張れるのかじっくりと内省します。
そこで「自分は何をしている時に燃えていたか」を思い返して、箇条書きで並べていきました。

野球をしているとき
仲間とともに熱く語り合うこと
チームで無謀な目標に立ち向かう事
無名のアーティストを友達に勧めていたとき
無名の野球道具を探していたとき
バントでチーム1位になると決めたとき
人とは違うような大学に行きたいと考えたとき
副代表をしたとき
悩んでいる人の相談にのったとき
新しいアイディアやイベント企画を考えていたとき
ドラクエ
ポケモン
海外に出て行きたいなと考える事

はたらき方と生き方のベクトルを揃えてみたより

こうやって具体的に書き出してから、抽象的な言葉に置き換えて一般化していきました。

見知らぬ物を人に勧める事
人と違う事を考える事
集団でともに目標へ向かって突き進む事
人の手助けをする事
縁の下の力持ちになること
仲間を集めて突き進む事
グローバルに活躍したい

はたらき方と生き方のベクトルを揃えてみたより

これらがタロマエさんが熱くなれる条件だったのです。
心を燃やすことができれば、仕事でうまくいかなくても、しんどくても、きっと踏ん張れるはず。

今の仕事に熱くなれず逃げだしたくなったら、タロマエさんのように
「自分は何に熱くなるのか?」
「どうしてそれに熱くなれるのか?」
「どんな生き方がしたいのか?」
と具体的な物事を抽象化していくと、これからの指針が見えてくるかもしれません。

「なんで楽しかったか」を考えると理想のはたらき方が見えてくる

心を燃やせる条件にはたらき方を合わせればいい、と考えたタロマエさんは

【まだ人気を潜めているが絶対に必要な物を世界に広げていく事】

これをすれば熱くなれてどんなにしんどくても踏ん張れる

これが僕のはたらき方であり生き方なのだ

はたらき方と生き方のベクトルを揃えてみたより

と考えます。

そのうえで保険営業に向き合ったところ、「保険に詳しくない人に保険の必要性を伝える」のであれば「まだ人気を潜めているが絶対に必要な物を世界に広げていく事」とつながると気づき、熱っぽく営業トークができるようになりました。

それから営業成績が順調に伸びて上位層に食い込み、昇進も達成して
「もっと世の中が知らないもの、でもとても良い物を日本だけでなく海外へも広げる事のできる仕事がしたい」
と考えるようになり、職人の機材を海外に売る商社に転職します。

そこでも営業として日々シビアに売り上げと戦ったタロマエさん。
コロナ災いで売り上げ0円も経験しましたが、理想のはたらき方ができているので踏ん張ることができ、充実した日々を過ごします。

私生活でも結婚して子どもが生まれるなど順風満帆だったのですが、ある日突然状況が変わってしまいました。
家庭の都合で、都会から地元の田舎に戻らざるを得なくなったのです。

自分の意思とはまったく関係のない転職で、家族を巻き込んでのUターンでもあります。
「なんとしても家族で幸せにならなければ」と心に決めて転職活動をしたところ、

働く場所も、家族も、親も、子も自分自身も熱くなれる、全てのバランスを取れるのが僕のはたらき方であり、生き方だ。

はたらき方と生き方のベクトルを揃えてみたより

という価値観を体現したかのような転職先を見つけました。
それは、老朽化が進む社会で必要とされる「工場の屋根」を扱っている会社です。
日本でもまだ知名度が低い唯一無二の商材で、これから海外進出をスタートする予定でした。
つまり、

見知らぬ物を人に勧める事
人と違う事を考える事
集団でともに目標へ向かって突き進む事
人の手助けをする事
縁の下の力持ちになること
仲間を集めて突き進む事
グローバルに活躍したい

はたらき方と生き方のベクトルを揃えてみたより

というタロマエさんの心を燃やす条件がすべてそろっている会社です。
給料は下がりましたが、それも気にならないほど最高のはたらき方だと実感したそうです。
お金は副業やブログで稼げばいいと考え、前向きに新しい職場での仕事をスタートしました。

自分がどんなはたらき方、さらには生き方を求めているかがわからないと、こうした不慮の事態に陥った時に適切な判断ができず、納得できる道を選べないかもしれません。
自分だけならまだしも、周りの人を巻き込む選択となれば、できる限りいい判断をしたいものです。
いついかなる時も自分らしい道を選択するために、自分が逆境に負けないくらい心を燃やせる条件を理解しておくことが重要なのでしょう。

また、今回タロマエさんは新しい仕事を選びましたが、どんな仕事でも心を燃やすことはできるはずです。
だれしも人生で一度か二度くらいは没頭するほど心を燃やした経験があるでしょう。タロマエさんは、その経験を思い返して「なぜ燃えることができたのか」を考えるのが重要だと言います。

ただ楽しかったからではなくてなんで楽しかったかだ。

その「なんで」を考えてみると、案外今の仕事でもその要素があるはずだ。

はたらき方と生き方のベクトルを揃えてみたより

「心を燃やせるはたらき方は何か」と考えるとイメージしにくく、実現のハードルが高いと感じるかもしれませんが、「心を燃やせる生き方は何か」と考えるともう少し考えやすくなり、近い将来に手が届くかもしれません。

もっと根本的に、何をしているときにどうして楽しいかを考える事ができれば「好きな事で生きていく」ことができるのだと思う。

はたらき方と生き方のベクトルを揃えてみたより

ざっくばらんに今までの人生を振り返って、自分が熱くなれた瞬間に焦点を当ててみる──。
思い浮かんだシーンが、趣味でも家事でも、なんてことない日常のワンシーンでも、心を燃やせた出来事であれば、そこに「はたらく」に繋がる一面を発見できるかもしれません。

そうやって今より少しでも熱量を持ってはたらけたなら、楽しく仕事できる日が必ずやってくるはず。タロマエさんの投稿は、そんなことを私たちに気付かせてくれます。

タロマエ(営業)

営業一筋はや10年。保険営業とか海外営業とか今は工場とか倉庫とかの屋根改修の営業やっています。決してトップ営業とかではないけども明るく楽しく営業やっています!noteではいろんな方々にいろんな知恵を授けていただきたいなと思っています。

パーソルグループ×note 「#私らしいはたらき方」投稿コンテスト

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