陰キャINFPの僕が、不適職なアパレルショップではたらき続けた結果..。

2024年3月6日

はたわらワイド編集部が、世に発信されているさまざまな個人のはたらき方ストーリーの中から、気になる記事をピックアップ。
今回は、苦手なことを仕事にしたエピソードをご紹介します。

アパレルショップではたらくkeiさんは、性格診断で「接客業は不適職」と診断されました。はたらき始めてすぐに「向いていない」と自覚したものの、向いていない仕事ではたらき続けた理由をnoteに投稿しました。

※本記事の引用部分は、ご本人承諾のもと、投稿記事「INFPの僕が「不適職」である接客業を続けた結果」から抜粋したものです。

INFP不適職と言われる接客業にあえて挑戦

世界45カ国以上で活用されている性格検査「MBTI(エムビーティーアイ:Myers-Briggs Type Indicator)」をご存知でしょうか。
16タイプの性格の中で、自分がどれに近しいかを診断できます。韓国で流行り、日本でもSNSで話題になりました。

keiさんは、その診断結果が「年収が圧倒的に最下位」とされるINFP(仲介者)でした。
INFP(仲介者)について、公式サイトではこのように解説されています。

仲介者(INFP)は控えめ、または静かそうに見えるかもしれませんが、心の中は情熱であふれ、生き生きとしている人たちです。独創的かつ想像力豊かなので、色々な空想をしながら、さまざまな会話やストーリを作り上げることが好きなタイプでしょう。繊細な気質の持ち主として知られていて、音楽、芸術、自然、そして周りの人に対して、深く感情的に反応する人たちです。

仲介者は高い理想を持ち、共感力が高く、人助けが自分の使命だと感じていて、深く心を通わす人間関係を求めます。でも全人口のうち仲介者が占める割合はとても低いので、仲介者特有の気質を正当に評価しない世界にさまよいながら、「自分は他の人に見えていないようだ…」と感じたり、孤独感を覚えたりすることもあるでしょう。

「16personalities」より

ネットでは「社会不適合者」「生きづらい」と言われることも多く、keiさん自身もその結果に共感できたと語ります。

そんなkeiさんが18歳から4年間、ずっと続けている仕事はアパレルショップでの接客業。
INFP(仲介者)が苦手だとされる職業ですが、内向的な性格を直すために始めたものの
「どう考えても接客向いてなさすぎる」
と感じていたそうです。

実際働いてみるといかに自分が人と話すことに
向いていないかがわかりました。
それを直すために接客業にトライしてみたものの、
むしろ自分の弱みを再確認させられました。

初めての接客では何を話せばいいかわからず、ずっとどもってしまい、お客様に苦笑いされていまう最悪な結果だったのを、はっきりおぼえています。

「INFPの僕が「不適職」である接客業を続けた結果」より

改めて自分の弱みを再確認することになったkeiさんに、より一層落ち込む出来事が起きてしまいます。

2万円もするデニムを切りすぎて…

INFP(仲介者)は感受性が高いのも特徴で、keiさんは「ミスをしたことによってほかの人に迷惑をかけてしまうこと」に人一倍、大きなストレスを感じてしまいます。
そのため、アクシデントが起きた時の打たれ弱さを自覚していました。

アパレルショップで働き出したばかりの頃、初めてお客さまのデニムの裾直しをすることになったkeiさん。
寸法と生地のカットを任されましたが、緊張して3㎝のところ6㎝もカットしてしまったのです。
運が悪いことに、有名ブランドの限定モデルで2万円もするデニムだったため、お客さまは激怒しました。

その後、対応してくれた店長に謝りにいきましたがそこまで怒っていなくて次から注意してねと言われたくらいでした。

しかしここでINFPの感受性の高さスキルが発動。

表情から怒りを抑えているような雰囲気と、眉間にすこし寄ったシワをみて「この人はいま怒るのを我慢しているんだ」と察しました。

その事件があってからか、申し訳なさ過ぎて1カ月もの間顔を見る事ができませんでした。

「INFPの僕が「不適職」である接客業を続けた結果」より

そんなkeiさんを支えてくれたのは、周りのスタッフです。
アパレル業界ではたらく先輩たちはポジティブ思考で前向きな人ばかりで、ネガティブ思考に陥りやすいkeiさんの話を親身に聴いたり、歓迎会を開いたりと元気づけてくれました。
そのおかげで仕事を前向きに楽しめたと言います。

感受性の高さゆえに他人の一挙一動で傷つきやすい繊細な人でも、周囲のサポートがあれば前向きな気持ちに立て直せるかもしれません。

押し売りできないINFPの強み

keiさんが働いているアパレルショップでは、スタッフ一人ひとりにノルマとなる売り上げ目標が課されていました。
体育会系思考のスタッフが多く、お客さまに少しでも高い服を売ろうと競い合う様子が見受けられたそうです。

ただ、人の気持ちを汲み取るのが得意なINFP(仲介者)であるkeiさんは、お客さまに高い服を売ろうとすることはありませんでした。
お客さまのストレスはkeiさん自身のストレスにもなるので、押し売りはお互いにとってマイナスの行為でもありました。
お客さまがストレスなく買い物できるように、keiさんは3種類の対応を使い分けていたそうです。

お店に入ってくるタイミングで、

・話しかけられるのが苦手なお客様
・話しかけられるのが苦手じゃないお客様
・スタッフと話にきているお客様

をなんとなく察することができるようになり、
話しかけるのが苦手なお客様には必要以上に近づかずに声をかけるのも最小限にしてました。

「INFPの僕が「不適職」である接客業を続けた結果」より

さらに、一方的に洋服の話をせず、お客さま自身の話をじっくり聞いて信頼関係を構築することを重視しました。
はたらき出して半年後にはkeiさんに会いに来るお客さまも増え、
「他の店員さんより話しやすかったよ」
と言われたことがとてもうれしく、苦手意識が強かった接客業を続ける原動力になったと言います。

接客業を選んだことによって得た一番大きな事は、
人と接することの抵抗がなくなったことですね。

「INFP=接客ができないタイプの人間」
と自分の中でずっと考えていました。

ですが自分で接客業を経験することによって
INFPの特性を活かしつつ働くことができると
気づくことができました。

「INFPの僕が「不適職」である接客業を続けた結果」より

苦手意識が強かったり、何らかの診断で「不適職」と出たりした場合、その仕事を避けることが多いでしょう。
ただ、keiさんのようにあえて苦手とされる仕事に挑戦することで、周りの人と違う強みを発揮して自分の苦手意識を払しょくするきっかけになる可能性もあります。
何らかの理由で「やってみたい」と思ったら、最初からあきらめずに挑戦してみてはいかがでしょうか。
はたらくうちに今までと違う景色が見えて、自分の新しい一面に気づくかもしれません。

<ご紹介した記事>
INFPの僕が「不適職」である接客業を続けた結果

【プロフィール】
kei
INFP-T 内向的すぎる人間のメンタルを死守する暮らし / 旅行と読書が好きです / webライター1年生

(文:秋カヲリ)

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エッセイスト・心理カウンセラー秋カヲリ
1990年生まれ。ADHD、パンセクシャル、一児の母。恋愛依存や産後うつなどを経験し、現在は女性の葛藤をテーマにしたコラムを中心に執筆。求人広告→化粧品広告→社史制作→フリー。2018年にYouTuberメディア『スター研究所』を公開、2021年に『57人のおひめさま 一問一答カウンセリング 迷えるアナタのお悩み相談室』を出版。

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