“超”ポジティブな男・土井レミイ杏利から学ぶ、人生を楽しむための4つのヒント

2022年3月22日

Tik Tokのコミカルな動画が人気のプロハンドボール選手・土井レミイ杏利。先日出版された『レミたんのポジティブ思考―“逃げられない”なら“楽しめ”ばいい』(日本文芸社)では、土井選手の前向きな価値観とともに、アスリートとしての半生が綴られています。

「苦しいなかでも楽しもう」と逆境を乗り越えてきた土井選手の強靭な“ポジティブ思考”は、日々の仕事や人生を今よりも楽しむためのヒントになるかもしれません。

人気選手が経験したさまざまな苦難

2021年7月、日本代表主将として東京オリンピックに出場したプロハンドボール選手・土井レミイ杏利。Tik Tokでは「レミたん」の愛称で多くのファンに愛され、550万フォロワー(2022年3月22日時点)を誇ります。

そんな土井選手のキャリアは山あり・谷ありの連続でした。大学時代に両膝を怪我して1度は競技を引退したり、フランスのトップチームへ入団したときには人種差別を経験したり。

しかし土井選手のスゴイところは、そういった誰もが逃げたくなる状況でも「苦しいと自覚した後には「それすらも楽しんでしまおう」と気持ちを切り替え乗り越えたこと。自分からメンバーへ歩み寄ったことで、少しずつチームの輪の中に入れるようになり、徐々に成績も残せるようになりました。

土井選手自身も「苦しい状況もポジティブに捉えてきたからこそ、障壁を乗り越えて成長できた」と選手時代を振り返ります。

では、土井選手は順風満帆なだけではなかった人生を、どうして楽しむことができたのでしょうか?

人生を楽しむヒント①:
楽しめることを見つけたら、あとは全力で

まず、土井選手はハンドボールと出会った瞬間から「言葉で簡単に言い表せないほどの楽しさ」を感じ現在に至るといいます。なんと楽しすぎて「自分が努力している」という感覚すら失ってしまうそう。

「小学校3年生の時にハンドボールと出会ったのですが、自発的に始めたわけではないんですよ。むしろ当時はサッカーに興味があって、サッカーチームに入部しようとしていました。ただ、いざ部活が始まる1週間前、兄妹が入っていたハンドボールチームの練習に偶然誘われて参加してみたら、競技の中でいろんな駆け引きがあって本当に楽しかったんです。気付いたらサッカーのことをすっかり忘れ、ハンドボールにのめり込んでいました(笑)。

そこから先、高校や大学は本当に過酷な練習の繰り返しだったのですが、それでもずっと『楽しい』と思えていたから、どんなトレーニングでもクリアできました」

Tik Tokも最初はハンドボールを広めるために始めたところ、今や毎日の更新を多くのファンが心待ちにする、立派なインフルエンサーに。忙しい練習でどれだけ疲れていても、1時間近くの準備を費やして動画を作成します。

「毎日更新するのは全く苦ではありません。アイディアはたくさんあるし、どれだけ疲れていても体は自然と動いちゃいます。一人でも多くの人が楽しんで“いいね!”やコメントをくれたりするだけでうれしいです。もはや自分が幸せになるために更新しているようなものです」

たしかに仕事に熱中しているときは時間が経つのもあっという間ですし、慌ただしさも苦ではなくなるもの。楽しさはモチベーションを保つために大事な要素だということが窺えます。

人生を楽しむヒント②:
全景が把握できないほど大きな目標を立てる

また、土井選手の「楽しい」を加速させたのは、ハンドボールを始めて間もないころに立てた「オリンピック出場」という目標。この大きな目標が、土井選手の上昇志向を加速させました。

「もともと小さいころから常に“今の自分から遠いところ”に目標を設定し、行動する習慣があったんです。ハンドボールでは『オリンピック出場』という目標に向かい、高校・大学と常にレベルの高い環境を目指すようになりました。

実は強豪高校への進学を志望した時、周りからは『ハイレベルすぎて試合に出れなくなるからやめておけ』と言われていたんです。でもレベル相応の学校を選んでエースになるよりも、レベルの高い環境に身を置いた方が自分もステップアップできると思いました。大きな目標を立てたからこそ『オリンピックを目指すなら、強豪校でもレギュラーを狙って当然でしょ』と常に意識が高かったと思います。

高校・大学時代は練習だけではなく上下関係も本当に厳しかった。ただその辛さに心が折れなかったのも、そのずっと先に『オリンピック』という大きな山が常にあったからでした」

”大きな目標“とはどれくらいの規模感を想定すればいいのでしょうか?

「最初から全貌が見えるような規模感にしてしまうと、自分の限界を狭めてしまいます。それだったら『モヤがかかっていて全景が把握できない』レベルの大きさに設定した方が良い。

そのうえでどう行動すればゴールまでたどり着けるか、という道筋がざっくりと把握でき『なんとかなりそう』と確証のない自信を持てるような目標を立てることがベストです。大事なのは『自分が何のために毎日頑張っているのか』を理解できること。一歩ずつ歩を進めることで、少しずつ視界が広がってきます」

人生を楽しむヒントその③:
自身の失敗やアンチコメントも「学ぶための教科書」


大きなトラブルやピンチに遭遇したとき、人は「うまくいかなかったらどうしよう」と怖気づいてしまうものです。しかし土井選手は、失敗を「さらに成長するための学びが転がっている教科書」と捉えます。

「日本代表の主将としてチームメンバーに声をかけるタイミングを見誤り、うまく士気を上げられなかったこともありました。ただ、その失敗を通し『これは前日に言っておこう』といった声かけのタイミングの見極めができるようにもなったんです。

だから、失敗はまったく恐れるものではありません! むしろ重要なのは『失敗したらあとで解決策を見つければいいや』と割りきること。そして実際に失敗したら改善点を見つけだすことです」

また、周囲からのプレッシャーも「成長」を後押しするためのヒントになる、と土井選手。集中を妨げるほどのプレッシャーに遭遇した時はどう切り抜けているのでしょうか?

「一度は冷静に受け止めてみるようにしています。時にはアンチのコメントからも学ぶことがあるので、ちゃんと耳を傾けますね。ただ、僕もTik Tokで自分から認知度を上げた分だけ抱えるプレッシャーが大きくなっていったので『気にしない』のは難しくなってきました。周りからの期待や評価を気にしないようにするのはやっぱり大変です。

そういう時に試合がある場合は、試合前に瞑想(マインドフルネス)を取り入れて、深く集中できるような精神状態をつくるようにしていました。自分でプレッシャーを制御できるようになると、パフォーマンスも向上するので、良いサイクルが生まれるきっかけになります」

人生を楽しむヒントその④:
相手を変えられないなら、一度自分が変わってみる

ただ、ポジティブさが武器の土井選手でも、そのポジティブさに翳(かげ)りが見えてしまうほどの苦難を経験した時期が過去にありました。

フランスの強豪であるシャンベリ・サヴォワ・ハンドボールのトップチームへ入団したときのこと。土井選手はチームメイトからの人種差別を経験し、「気がつけばハンドボールが楽しくなくなってしまった」というほど精神的に追い詰められます。

チームメンバーからの人種差別によるメンタルダメージは試合にも影響を及ぼし、悪循環が生まれていました。通常なら「楽しめない」ような状況を、土井選手はどのように乗り切ったのでしょうか?

「嫌な言葉を投げかけられたらブラックジョークで言い返すなど、チームメンバーとの関係性を変えていくようなアクションを自分から取るようになりました。相手のことを変えられないなら、自分から変わっていこうと思ったんです。

もし改善できなかったら別の方法を考えればいいし、それでもダメなら苦しい状況すら楽しんでしまおう。そうすれば解決策が見つかるかもしれない。当時はそういう発想で乗り越えていましたね」

自分の人生を楽しむために

2021年8月、土井選手は自身のTwitterでハンドボール日本代表からの現役引退を表明。海外と比べ国内のスポーツ業界に“セカンドキャリア”への意識が浸透していないことに気付き、「現役引退後のアスリートの成功モデルをつくる」という新たな目標に向けチャレンジすることを決意しました。今後はハンドボール以外のあらゆることにも挑戦していきます。

「僕の人生をいい意味で変えてくれるような出会いがあるかもしれない。だから食わず嫌いせずにいろんなことに挑戦したいです。食べてみて美味しくなかったとしても、『自分は美味しく感じなかった』という知識が蓄えられますし、一つの出会いが人生を変えちゃうことだってあるんですから」

ハンドボール、Tik Tokとそれぞれに目標を掲げながら活動を続けてきた土井選手。“人生”という大きな枠組みの中でも、ひとつの壮大な目標を掲げています。それは「世界中の人を幸せにする」ということです。

「人ひとりを幸せにすることすら大変だし、不可能に近いとは分かってます。でも今は世界に向けて個人が発信できる時代です。発信を通じて、少しでも他人の人生に良い影響を与えられるかもしれません。日本代表のキャプテンという役目を通じて得た、人の能力を伸ばすスキルなどを活かしたいと考えています。

先々、もしハンドボールから完全に離れても、今までのスキルをすべて失うわけではありません。まったく異なる職業へ就いたとしても、ハンドボールでの経験が活かされる瞬間があるかもしれません。何より『苦しい中でも楽しもう』と思えた過去の経験が、今後の強みになると思うんです」

「確証のない自信ではありますが、どこへ行っても自分は楽しくやっていると思う」と笑う土井選手の顔は、希望に満ち溢れていました。

土井選手のような前向きさは、決して簡単に身につけられるものではありません。でも、どんな状況でも“楽しむこと”を心がけ、壁にぶつかった時も“どうしたら楽しめるか”を考えれば、自然とポジティブに人生と向き合えるようになるのでは。まずは明日の朝「よっしゃ!今日も楽しもう」と呟くところから始めてみると良いかもしれません。

(文:高木望 写真:小池大介)

【書籍情報】
『レミたんのポジティブ思考〝逃げられない″なら〝楽しめ″ばいい!』
https://www.amazon.co.jp/dp/4537219750
発売日:2022 年 2 月 15 日(火)
定価:1,500 円(税抜) 1,650 円(税込)
体裁:1C 192 ページ 四六判
発売:日本文芸社

『レミたんのポジティブ思考〝逃げられない″なら〝楽しめ″ばいい!』の
土井レミイ杏利さんの直筆サイン本を、抽選で10名様にプレゼントいたします!

▼応募期間
2022年3月22日(火) ~ 3月31日(木) 23:59まで

▼応募方法
期間中に以下2ステップを対応いただき、応募完了となります。
(1)「はたわらワイド」Twitterのアカウントをフォロー
(2) 対象ツイートのRT


※当選者には公式アカウントからDMにておしらせしますので、DMの解放をお願いします。また、アカウントは公開にしてご参加ください。

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ライター高木 望
1992年、群馬県出身。広告代理店勤務を経て、2018年よりフリーライターとしての活動を開始。音楽や映画、経済、科学など幅広いテーマにおけるインタビュー企画に携わる。主な執筆媒体は雑誌『BRUTUS』『ケトル』、Webメディア『タイムアウト東京』『Qetic』『DIGLE』など。岩壁音楽祭主催メンバー。
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