“夢ノート”を機に踏み出した一歩。「姿勢bodymakeトレーナー」ericaさんが人気トレーナーになった理由

2022年4月5日

コロナ禍の影響で体重増加に悩む人が増え、「巣ごもりダイエット」や在宅トレーニングが注目されるようになり、SNSでも人気が高まっています。
そんな中、「体重を減らす」のではなく「正しい姿勢で体を変える」という新しいダイエットスタイルを提唱したのが、“姿勢bodymakeトレーナー”として活動するericaさん。Instagramをきっかけに30~40代女性から支持される人気インフルエンサーになりました。
ericaさんは、妊娠してから専業主婦になり、5年間は育児や家事に専念。その間に3児を設け、体重は史上最大に。ベビーヨガのインストラクターになってからもダイエットには苦労していたというericaさんですが、姿勢ボディメイクに目覚めてから一気に人生が変わったそうです。3人もの子育てをしながらどうやって新しい仕事にチャレンジし、自身の体を整え、18万人ものフォロワーを持つインフルエンサーになったのか伺いました。

夢ノートを書いたら「新しいことがしたい」という願いが叶った

――姿勢トレーナーになろうと思ったきっかけは?

姿勢トレーナーになる前はベビーヨガのインストラクターをしていたのですが、担当していたお母さんたちから「産前の体形に戻したい」とよく相談され、お母さん向けのレッスンをしたいと思ったのがきっかけです。

ただ、私自身も三人の出産を経て産前の体形に戻りきっていませんでしたし、お母さん向けのトレーニングを提供するスキルもありませんでした。

――では、育児をしながら一から勉強を始められたのですか?

はい。私自身も「トレーナーとして人前に出るからには自分の体形も整えなきゃ」と決意し、レッスンを受けてボディメイクトレーナーの資格を取りました。

そこで気付いたのが体を変えるには「姿勢が大事」だということ。実際、私は下半身太りにずっと悩んでいたんですが、姿勢を改善したら下半身がすっきりしたんです。それで『姿勢bodymakeトレーナー』として、同じように産後の体型に悩みを持つ方に向けてのレッスンを始めました。

――姿勢bodymakeトレーナーになるまでのキャリアを教えてください。

もともと幼稚園教諭の仕事を8年間続けていたのですが、29歳で1人目を妊娠してから34歳で3人目を出産するまでの5年間はずっと専業主婦でした。育児と家事に追われるうちに「何か新しいことがしたい」という気持ちがどんどん高まっていって。

3人目を出産した後、幼稚園教諭の経験を生かして保育士として社会復帰しました。でもなんだかしっくりこなくて「やっぱり新しいことがしたい!」とすぐに辞めちゃったんです。それからベビーヨガインストラクターになり、姿勢の重要性を知ってボディメイクトレーナーに転向したという流れです。

――保育士から一気に変わりましたね。3人の育児をしているなか、今までと全く違うキャリアに踏み出せたのはなぜですか?

2人目の妊娠中、切迫早産で入院した時に読んだ本が背中を押してくれたからです。夫がいろいろな本を持ってきてくれて、夢を叶えるための前向きな本が多かったんですね。たくさんの本の影響を受けましたが、ひすいこたろうさんの『世界一ふざけた夢の叶え方』(フォレスト出版)を読んで“夢ノート”を作ったのが転機になりました。

子どもを産んでからは「やりたい」と思ってもあきらめてしまうことが多かったので、それを全部夢ノートに書いたんです。書いていると「無事に子どもを産んだら、できることからどんどんやってみよう、とにかく行動してみよう」という気持ちになって、産後2か月後にヨガインストラクターの資格を取るなどして挑戦するようになりました。

SNSは“信頼”を集め、夢を叶えるツール

――ericaさんがSNSで発信をするようになった理由について教えてください。

最初は、産後に独立して始めたベビーヨガのレッスンを広めるためにInstagramを活用しました。だんだん地元の人が来てくれるようになったんですが、コロナで教室をお休みすることになり、対面レッスンができなくなりまして。それで「自粛期間、何もしないで過ごすのももったいないし、せっかくなら全国に向けてトレーニング動画を発信しよう」と思い、こまめに発信をするようになりました。

でも、あまり深く考えずに発信していたので、フォロワーさんが全然増えなかったんです。「ちゃんと勉強しよう」と思い、一からInstagramについて学びました。プロフィール欄を分かりやすく、自分のテーマカラーをピンクに決めて、サムネイルもピンクの背景にして……とInstagram全体の統一感を出したら、少しずつフォロワーさんが増えていきました。

――どんな内容を発信するようにしましたか?

女性は下半身太りに悩んでいる方が多いんですね。私自身もそうでしたから、自分が実践して効果を感じた下半身エクササイズを中心に発信しました。太っていた時代の写真も赤裸々に公開して、沢山のフォロワーさんから共感していただくことができました

ericaさんのInstagram(@erica.1225)の投稿より


あと、子育てや家事をしながらでも無理なくできる『ながらエクササイズ』も伝えています。「忙しいから無理」とダイエットをあきらめている人が多いので、そんな人でも継続しやすいやり方を発信したいなと思っています。

――SNSで発信する際に気を付けていることはありますか。

正しい情報を発信することと、継続しやすいメニューの考案をすることです。体作りはその場限りではなく一生続くものなので「一生続けられる習慣で綺麗な体作りを」がモットーです。フォロワーさんとの信頼関係を築きながら、皆さんに満足していただけるコンテンツ作りを目指しています。

――Instagramのフォロワーが増えるだけでは収益につながりませんが、無償で発信を続けられたのはなぜでしょうか?

目先のお金や知名度を求めていたわけではなく、いつか自分のやりたいことを叶えるための下積みのつもりで発信していたからです。

とはいえ、発信を始めた当初は将来やりたいことが明確だったわけじゃないんです。でも、活動しているうちに「自分の知識やノウハウを1冊にまとめた本を出して、ダイエットの基本を伝えたい」と思うようになりました。フォロワーさんが増えて影響力がついたころ、ようやく出版社さんからお声がけいただいて、2021年9月に初の著書『産後美姿勢ダイエット』を出版できました。

ericaさんのInstagram(@erica.1225)の投稿より


――努力の甲斐あって、夢が叶ったんですね。

でも、本を出版する夢が叶ったら「次はどうしたらいいんだろう?」と新たな目標が定まらない時期があり、しばらく自分と向き合い模索して「オリジナルウェアを作りたい」と思うようになりました。

自分で作ったオリジナルのウェアを動画で着用して、フォロワーさんにも可愛いウェアで気分を高めながら体作りをしてほしいという思いがあるので、夢を実現させるために、できることから行動していきたいです。

「自分なんて」とあきらめず、1日だけでもやってみる

――常に新しい夢に向かって努力する原動力はどこから出てくるのでしょうか。

今やりたいことがあるなら「まずはできることだけでもやってみよう」と思って行動しています。何かと理由を付けて取り掛からないままでいると、どんどん年齢を重ねていくことになります。時間は待ってくれないので……。

――どうやって時間を作っていますか?

3人目出産後、はたらき始めてからは、子どもを幼稚園や保育園に預けています。最初は子どもと一緒にいてあげられる時間が減ってしまうので、子どもに対して後ろめたい気持ちもありました。でも、子ども同士で遊ぶようになったり、自分のことは自分でできるようになったりと良い変化もたくさんあって、手をかけ過ぎないのも大事なんだな、と学びました。

そうは言っても私がはたらける時間は、子どもを預けている9時から14時までの5時間です。だから時間を無駄にしないよう、朝に「今日のやることリスト」を作って、14時までに全部終わらせるように必死ではたらいています。サボっちゃうので、テレビは絶対につけません(笑)

――限られた時間をフル活用しているんですね。継続のコツはありますか?

ダイエットでもSNSの発信でも「この時間はこれをする」とルールを決めて、習慣化することでしょうか。私の場合、ダイエットなら「キッチンで煮込み料理をする時は股関節エクササイズをする」「シャンプー中は呼吸トレーニングをする」というように、ながら作業で無理なく生活に取り入れるようにしています。SNSの更新は「Instagramは毎日投稿する」と頻度を決めていました。

――産後に社会復帰してはたらくようになってから、何か変化はありましたか?

人の目を気にせず行動できるようになりました。産後は太っただけでなく、おしゃれなど自分に手をかけることが少なくなっていて……。あるとき鏡をみて、「私老けた?」と自信を喪失してしまったんです。でも、ダイエットをしてトレーナーの資格をとり、目標を持ってはたらくようになって失っていた自信を取り戻せました。

トレーナーの仕事を通じてお客様やフォロワーさんに必要とされる喜びも感じられて「もっとがんばろう」と思えましたし、人の役に立っている実感が得られて、子育てに加えて仕事も生きがいの1つになりました。

Instagramのサブアカウント(@erica.life7)ではファッションについて発信

――「自分なんて」とあきらめずに目標を持つのが大事ですね。

そうですね。私は夢ノートを書いたのが一歩踏み出すきっかけになりました。「こんなことがしたい」って目標を書くと、それを叶えるためにどうしたらいいのかを考えて、自然と動けるようになるんですよね。今年は自分のオリジナルブランドを出せるように、地道に行動し続けます。

(文・秋カヲリ 写真提供・ericaさん)

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エッセイスト・心理カウンセラー秋カヲリ
1990年生まれ。ADHD、パンセクシャル、一児の母。恋愛依存や産後うつなどを経験し、現在は女性の葛藤をテーマにしたコラムを中心に執筆。求人広告→化粧品広告→社史制作→フリー。2018年にYouTuberメディア『スター研究所』を公開、2021年に『57人のおひめさま 一問一答カウンセリング 迷えるアナタのお悩み相談室』を出版。

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